第十回 Dr.ライデリのIT用語辞典
「Dr.ライデリのIT用語辞典」は急速に進むITと、それに伴う社会や規則性などの変化の中で生まれた新しい用語などから、毎回抜粋して解説しています。

今回のテーマは「拡張子」じゃ!
このテーマはひそかに覚えておくと「タメ」になる。最低限の知識は備えておきたいところじゃな。普段は意識しないが、なくてはならないものなのじゃ。いったい何のために存在しとるのじゃろう。


拡張子
「extension」

ファイル名の末尾に「.(ピリオド)+英数字」で付いてくる文字列が拡張子じゃ。例えば、ファイル名が「スパイラル.txt」ならば「txt」が拡張子になり、 Microsoft Excelで作成したファイルには「xls」という拡張子がつくが、これは
Excel独自のファイル形式であることを示す拡張子である。

このように、「拡張子」とは、ファイルの種類を判断するために必要となるんじゃ。もしこの拡張子がないと「ファイルが開けない」、仮に開けたとしても「データが壊れて表示される」といった事態を招いてしまう。何か新規にファイルを作成・保存するたびに、拡張子は自動的に付与されるんじゃ。

というと「わしのコンピューターではそんなもんついてこんぞ」という人がおるかもしれんが、それは、設定によって拡張子が見えなくされているだけなのじゃ。OSがXPの場合は、[スタート]から[設定]を選び、そこで[コントロールパネル]の[フォルダオプション]を起動、[登録されているファイルの拡張子は表示しない]のチェックを外してみい。ほ〜ら、拡張子が表示されるようになったじゃろう。

今後Webビジネスの多くのシーンでファイルのやり取りをする機会が増えることも考えられる。あらかじめ相手につけてもらう・あるいは自分でつけ直すことによって、スムーズにファイルも開けるようになるぞ。また、インターネットの世界ではファイルにはすべて拡張子をつけることが慣習になっておるから、ここらへんもミソじゃな。大ざっぱに言って「ソフトの数だけ存在する」のが拡張子じゃが、しかし、主要なものとなると数は大きく絞り込られる。以下に代表的な拡張子の例を挙げておく。いずれも一度くらいは目にしたことがあるじゃろう。ことビジネス面においては、これだけ知っておけばまず充分なはずじゃ。

代表的な拡張子
.txt
フォントの種類や色などの書式情報などが含まれない、文字データだけのファイルじゃ。
.doc
『マイクロソフト ワード』で作られたファイル(但しUNIXでは、ドキュメントファイルの意味)じゃ。
.xls
『マイクロソフト エクセル』で作られたファイル。
 
.ppt
『マイクロソフト パワーポイント』で作られたファイル。
.jpg .jpeg
画像データファイルの一種。フルカラー表示が可能で、しかもデータを軽くできるため、インターネット上で多用されているぞ。
.gif
.jpg同様、インターネット上で多用される画像データファイルの一種。ただし256色までしか表示できないんじゃ。
.html
インターネット上での閲覧を目的に、書式・レイアウト等を指定したファイル。
 
.pdf
『Adobe Acrobat』で作成されたファイル。特にインターネット上から配布するカタログやマニュアル用として利用されることが多いんじゃ。
.zip
Windows環境下で広く利用されている圧縮ファイル形式の1つ。
.mp3
音声圧縮形式の1つ。音質をほとんど損なわず、しかもデータ量を1/10程度にまで小さくできるぞ。
.csv
すでに、「懸賞企画」などでお馴染みと思うが、カンマ(",")で区切って並べたファイル形式じゃ。主に表計算ソフトやデータベースソフトがデータを保存するときに使う形式じゃが、汎用性が高く、多くの電子手帳やワープロソフトなどでも利用できるため、異なる種類のアプリケーションソフト間のデータ交換に使われることも多いっぞ。実体はテキストファイルであるため、テキストエディタやワープロなどで開いて直接編集することも可能な優れものじゃ。