第五回 Dr.ライデリのIT用語辞典
「Dr.ライデリのIT用語辞典」は急速に進むITと、それに伴う社会や規則性などの変化の中で生まれた新しい用語などから、毎回抜粋して解説しています。

突然じゃが,「基礎の基礎」は前回で終了じゃ。今回よりレベルアップするぞ?!
まず,毎回「あるテーマ」を設定その用語を解説し,そのテーマに最も関連の深いと思われる用語をこれまた解説するんじゃ。どうじゃ!

今回のテーマは「ブロードバンド」じゃ!


ブロードバンド
「Broadband」

「ブロードバンド」とは直訳すると「広帯域」じゃ。簡単にいうと「速い(高速)」(少々乱暴だが)ということなんじゃ。ただし,最近使われている「ブロードバンド」という言葉には「常時接続のインターネット環境」というニュアンスが強く含んでおる。つまり「ブロードバンド」とは「高速」かつ「常時接続」という意味じゃ。

この「高速」かつ「常時接続」という2つの両柱が,今後のネットビジネスを大幅に変えると言っても言い過ぎではない。それ故「ブロードバンド」という言葉が話題になっとる訳じゃ。では「高速」かつ「常時接続」というのがどんな影響があるのか?皆様に特に関係すると思われる事を述べるとしよう。

まず,「常時接続」という事はインターネットに接続している時間をほとんど意識しなくなる。オンラインショッピングでも,商品をじっくり比較・検討して購入する傾向が強くなる。商品説明に工夫を凝らすなど,ブロードバンドユーザーを対象にしたショッピングサイト作りが売上拡大のポイント?かもしれんぞ。


「高速性」というところでは,ビジネスとして皆様とは関係が薄いかもしれんが,動画配信などにチャンスが多いかもしれんな。なにしろ「双方向性」が優れているからな・・・。

また,BtoBと言われる企業間取引に与える影響もおおきそうじゃ!資材調達や受発注,入札などがインターネット経由で行われ,ブロードバンドでない企業はビジネスができない時代に入るかもしれん。

関連用語
 
ASP
「Application Service Provider」

第二回の講座でも解説しとるが、各種ソフト(メール、スケジュール、データベース等)を、インターネット経由で複数のユーザーに提供する事業者の事。各種ソフトを「販売」という概念ではなく、「レンタル」という概念に近い状態で、インターネットに接続できる環境さえあれば、「いつでも」「どこでも」利用できるサービス。皆さんがお使いの「Tools」もその一つ。

ASP業者は急増しておるが、思ったほど普及が進んでいない。理由の一つとしてメインターゲットである中小企業のインターネット普及率が進んでいない事が上げられる。ブロードバンドの進展でASPも盛り返すじゃろう。


ADSL
「Asymmetric Digital Subscriber Line」

電話局とユーザー宅の間に敷設されているケーブルを使い高速な通信を実現させる通信技術のひとつじゃ。ADSLは新しくケーブルを敷きなおすコストがかからず、低料金で高速サービス・常時接続環境を獲得できるためユーザーにとってメリットが大きく急速に加入者が増えておる。

デメリットは電話局からの距離が遠くなると通信品質が劣化し、かつ全くサービスを利用できない事もある。困ったのぅ〜。
しかし、技術の進展でそれも解消されるじゃろう?!。


ストリーミング
「Streaming」

動画や音声を受信・再生する際、全てのデータを受信終了後、再生を始めるのではなく、受信したデータをその場で順次再生する方式じゃ。コンサートやイベントなどのの中継によく利用される。ブロードバンド環境が普及すれば、映像の配信や受信はごく普通のこととなり、インターネット独自のスポーツや音楽などを受信できる可能性が高いんじゃ。楽しみじゃのぅ〜。