第8回 Dr.ライデリのIT用語辞典
「Dr.ライデリのIT用語辞典」は急速に進むITと、それに伴う社会や規則性などの変化の中で生まれた新しい用語などから、毎回抜粋して解説しています。

今回のテーマは「ウィルス特集」じゃ!
んっ〜〜〜今冬はインフルエンザが大流行じゃたからのう・・・ってそのウィルスじゃないか・・・・・・とかく「ウィルス」関連は難しい言葉が多くわしも勉強中じゃ!


コンピュータウイルス
「computer virus」

コンピュータウイルスは心ない人間によって意図的に作成された悪質なプログラムの一種なのじゃが、その振舞いが自然界のウイルスに似ているため、ウイルスと呼ばれるようにたんじゃ。メールの送受信や、ネット上からファイルをダウンロードしたり、ほかのコンピュータとデータを共有したり、フロッピーディスクやMOなどでデータをやりとりしたりすることで、感染するんじゃ。感染後の症状としては、メールを勝手に送信したり、ハードディスク内のデータを破壊したりする。また、外部からコンピュータを操作可能にしたり、システムを不安定にさせるなど多岐にわたるぞ。一番の心配は人間に感染することじゃが・・・?

下記にウィルスの種別を書いておく。しかし、ウィルスの分類方法はかなりこみいっており、分からない事が多い。わしも勉強中じゃ。「感染する場所による分類方法」や「ウイルスの活動による分類」など分類方法は多くあり、下記の表についても異論を唱える方もいると思うが、種類だけでも覚えておくとよいじゃろう。


ワーム型 ネットワークを利用して別のコンピュータへと増殖していくタイプのウィルス。ウィルスメールを勝手に送信などして繁殖。感染すると自分が加害者になってしまう。今、一番目にするタイプのウィルスです。 WORM_KLEZ
WORM_FRETHEM
トロイの木馬型 トロイア戦争の「トロイの木馬」のように、知らないうちにPCの中に入り込んでいます。増殖はせず、単体のプログラムとして活動を行います。その後、ワーム活動を行うものや潜伏したPCをリモートで操るものなど、さまざまな活動をします。  
JavaScript型 ホームページを見ただけで感染するタイプ。ある特定のURLに勝手にアクセスするなどの被害が発生する。 JS_SEEKER
マクロ型 マイクロソフトの「ワード」や「エクセル」のマクロ機能を利用したのも。勝手にウィルス付きメールを送信したりする。 X97M_LAROUX

関連用語
亜種(あしゅ)
オリジナルのウィルスが変化したものじゃ。人間の病気ウィルスと同じく変化する中で強くなる傾向があるので要注意じゃ。
ウィルス定義
新種のウィルスが発見されると、それを駆除するためのワクチンが作られる。それがウィルス定義じゃ。ウィルス対策ソフトは常にそのウィルス定義が最新になっているように定期的に更新することじゃな。
セキュリティホール
プログラムを製作する上での、製作者のプログラミングミスにより生じるソフトの欠陥。ウィルスに狙われやすい部分。ここを修正しておかないと大変な事になるかもしれんぞ。修正プログラムはプログラムを作製したメーカーから入手できる。
 
ウイルスデマ
実際には存在しないウイルスに対して警告を発し、感染の不安をあおる。しかし、本当かウソか良く分からん場合も多い。困ったもんじゃ。
携帯端末型
携帯端末が普及するにつれて、携帯端末をねらったウイルスも登場しておる。携帯端末用OSに感染する数種類のウイルスと、Palm OSに感染するウイルスが確認されておる。携帯電話についても、現在のところ端末上で動作するタイプのウイルスは発見されておらんが、Java対応携帯電話の登場などで、携帯電話上で動作するウイルスが発生する可能性が出ておるぞ。
ZOOウイルス
ウイルス研究機関でしか見られないウイルスじゃが、わしの研究所にもある。一般には流布していない