ライデリの浦崎・沖田によるWebビジネス講座。 会員の皆様に、ライデリならではのノウハウをお伝えします!





第ニ回:アクセス数を伸ばしてほしい

●アクセス数の勘違い
日頃、お客様から、『アクセス数を伸ばしてほしい』という要望が良く上がります。 しかし、多くの場合、欲しいのはアクセスではなく、売上か問合せではないでしょうか。つまり、アクセス数が上がる=売上、問合せが増える、と多くのお客様が考えて いるようです。
 しかし、本当にそうでしょうか?そこには、大きな誤解があります。今回は、この誤解についてお話したいと思います。


現在、最もよく使われているアクセス数を伸ばす方法とは何でしょうか?
まず真っ先に使われる方法は、検索サイトへの登録です。
検索サイトといえば、Yahoo!(http://www.yahoo.co.jp/)などが特に有名です。ですが、Yahoo!の場合申し込みの後、Yahoo!側の作業をただ待つしかありません。いつ登録するかを、申込者側でコントロールすることは出来ない仕組みになっています。

では、攻めの体制でアクセス数を伸ばすためには?答えはシンプルです。
現実世界と同じように、お金と時間と労力をかける、これしかありません。

 お金をかけるには、インターネット上での広告と、それ以外の広告などがあります。インターネット広告には、代表的なバナー広告があります。Yahoo!のような有名サイトの1千万円を超えるようなものもあれば、個人サイトなら一万円でも可能です。必ずしも費用に見合った効果がある、というわけではなく、むしろ自社のPRをどこにどのように掲載するかという戦略が最も重要になります。
インターネット広告は目に見えない分、効果がわかりにくいのは事実です。本当に効果があるメディアなのか?手段なのか?業者選びにも一苦労です。
 インターネット以外の広告では、簡単なところでは、名刺や営業車にホームページアドレスを入れる、新聞広告やテレビCMなどの既存の自社広告にホームページアドレスを入れるなど、があります。
 これらの方法は、一定のアプローチを行えば、一時的なアクセス向上をもたらします。

 広告費用がなければ、自分でチラシを配ったり、パンフレットを営業マンが説明するように、お金がかけられなければ時間と労力を使います。時間と労力を使ってできること、それは、プレゼントを準備して懸賞サイトへの登録です。

 まずは、自社商品でプレゼントに提供できるものを決めます。
 これを、プレゼントを目的とした方々が集まる懸賞サイトへ提供します。商品自体はどんなものでも、けっこうユーザーは集まるものです。アクセス数はいっきに伸びます。


●十分な戦略
しかし、問題はここからです。
アクセスは伸びた、プレゼントはかなり配付した。でも、売上が上がらない。
そんなケースは非常によくあります。プレゼントにしても、バナーにしても、やみくもに人を集めても、収益は上がりません。
何故か? そこに十分な戦略が無いことが、多くの場合の原因です。

誰が、自社の商品に興味をもっているのか?そして彼らは、その商品のどこに興味をもち、どんなサービスを求めているのか。これを知ることなく、やみくもに資源を費やしても費用対効果が合わないのです。
したがって、いかにターゲットについて知り、いかにターゲットを絞り込み、狙った ターゲットをどう集めるかが、インターネットでお客様を獲得するに当って、最も重要なことなのです。

そこで、次回は、ターゲットの考え方について、お話したいと思います。


[浦崎真作 2002.04.22]