ライデリの浦崎・沖田によるWebビジネス講座。 会員の皆様に、ライデリならではのノウハウをお伝えします!





第三回:ビジネスのヒントをWebで探す

●まず、クイズです。

1:ナポレオンの死因は?
2:ブエノスアイレスの明日の天気予報は?
3:世界最小の恐竜の名前は?
4:日本の第22代総理大臣は誰?

 これが何も見ずに答えられる人はすごい!
多分いないと思うので、答えられない方はインターネットで調べてみてください。社内の若いもんに調べさせてみたら、大体15分くらいで調べることが出来ました。インターネットはすごい!そう、今回はまさにインターネットはすごいってことを説明しようかと思います。何がすごいって、どんな情報でも手に入るってところがすごいのです。

 オーナーの皆さんは、インターネットを何のために始めたのか、といえば、ほとんどの方はビジネスに活かす為、と答えるでしょう。でも、POPなどを作るためだったり、商品を売ることや情報を出すことはやっても、ビジネスのヒントを探す、という使い方をしている方は少ないのではないでしょうか。

 そこで今回は、「ビジネスのヒントをWebで探す」というテーマです。


●1:売れる方法

 まず、検索エンジンのページへ行きましょう。http://www.google.co.jpを開いてみましょう。

 そこには、ただぽっかりと書きこみ欄の空いたページが現れたと思います。
このページは、『グーグル』といって、最近ではYahoo!に匹敵する人気の検索サイトです。Yahoo!と違って、登録する必要が無いので、皆さんのWebサイトもすぐに出てくるはずです。

 では、今知りたいことをここに記入してみましょう。でも、皆さんの最大の興味は『売ること』なはずですので、試しに、『売れる方法』と記入して『Google検索』というボタンを押してみましょうか。すると、いくつかの答えになりそうなサイトの一覧が出てきます。きっと、そんなニーズが少なからずあるのでしょう。中には、売れる方法を指南するような簡単な冊子でけっこう売上が上がっているところもあるようですね。こういったサービスを受けてみるというのも、一つの方法でしょう。でも、いうまでもないことですが、こういったサービスで、ぼろ儲けになるようなケースは、期待しないようにしましょう。

 でも、どうもここであんまり具体的なアドバイスにならないような気がします。それは、どうも単に『売れる方法』というだけでは『何でも売れる方法』という、ぼんやりした話にしかならないからかも知れません。そこで、もうちょっと絞り込んでみましょう。
絞り込むのは簡単です。『売れる方法 野菜』と記入してみましょう。二つの単語の間はスペースです。これだけで、この二つの単語に関連する検索が実行されます。

 さて、出てきたものを見てみましょう。ずらずらっと並んだ全てを見る必要はありません。ちょっとだけ文章が載っているのを参考に、自分のニーズに一番近いものだけをクリックして下さい。5件くらい見ると、一つくらい参考になりそうなものがあるはずです。よくよく調べていくと、参考になる本の紹介や、セミナーの案内、著者自身の体験談、コンサルティングサービスの案内などなど、『野菜が売れる方法』に関する様々なヒントが、その中に隠れていではないですか!

 では、次に、『インターネットで』という条件を加えてみましょう。先ほどと同様にスペースを入れるだけ、『売れる方法 野菜 インターネット』と記入して、検索をしてみましょう。 このように目的の単語をスペースで区切って並べていくだけで、どんどん絞り込まれていきます。


●2:言葉の選び方

 では、どんな言葉を入れてもいいかというと、これにもちょっとしたコツがあります。

試しに『野菜が売れる方法』と入力してみてください。すると、『該当するページが見つかりませんでした』というメッセージが出るはずです。『野菜 売れる方法』だと出るのに、『野菜が売れる方法』だと出ない。これはつまり1ページの中に『野菜』と『売れる方法』という二つの言葉があるページはあるが、『野菜が売れる方法』という言葉があるページはないということなのです。同様に、『うこん 工場』では出ますが、『うこんの工場』では出ません。『かにみそ専門店』は出ますが『かにみその専門店』は出ません。

 さて、そこで実践してみようと思います。

 最近、新しいインターネット市場の数字を知りたいと思って、いろいろ検索してみました。『IT』『インターネット』では幅が広すぎるので、もうちょっと絞り込んだ言葉で、『eコマース』を始めの言葉にしました。う〜ん、でもそれだけでは何万件というヒットになってしまう。 では、『eコマース 市場規模』で引いてみましょう。おおよそ狙った情報に近いものが並びました。でも、まだ甘い。昔の統計などもいろいろ含んでいるようなので、『eコマース 市場規模 2002』としてみましょう。まだ、けっこう出ます。お客様向けの資料として必要なので、情報の出所はしっかりしていたほうがいい。では、国の調査を探しましょう。でも、こういった統計は、郵政省?経済産業省?文部科学省?と見当がつかないので、『eコマース 市場規模 2002 省』としました。並んだ情報をよく見ると、経済産業省の調査があるらしい。では改めて『eコマース市場規模 2002 経済産業省』としてみましょう。すると…、ありました!

 2月に大々的に発表されたもののようで、あっちこっちから経済産業省や、共同で調査を行ったNTT‐DATAなどへのリンクに辿り着きます。最終的には、経済産業省のページ
(http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0002379/)に辿り着いて、レポートのデー
タをダウンロードして、完了!(ダウンロードしたのは、PDFという形式の資料でした。これは、インターネット上で印刷用のデータを流通するために作られたもの)

 ちなみに、2001年のeコマース(電子商取引)市場は、BtoBで34兆円、BtoC1.5兆円だそうです。各々80%、60%の伸びで、2006年には125兆円、16兆円になる見とおしとのこと。

インターネットのビジネスは、まだまだこれからなのですね。


●3:終わりに
 さて、もう皆さんは、情報探しの達人になっているはず。はじめに出した問題の答えも、もうすぐに探し出せますよね?

『ナポレオンの死因』ではなく、『ナポレオン 死因』で探す。
『ブエノスアイレスの明日の天気予報』で探すより、『ブエノスアイレス 天気』とか、それで駄目なら『世界 天気』で探せば出てくるはずです。

ちなみに答えは、
1:砒素による毒殺らしいです。
2:http://tenki.nikkei.co.jp/tenki/world/samerica.html
 などに載ってます。
3:コンピー 意外なページで答えを見つけました。
4:山本権兵衛

 皆さんの出来はいかがでしょうか?

[沖田民行 2002.05.31]